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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

督軍、親衛の二軍団がうしろにひかえると、前線二十万の兵も、

「いよいよ、合戦は本腰」と、気をひきしめた。

七手にわかれた七将は、徐州へ向って、七つの路から攻め進み、行く行く郡県の民家を焼き、田畑をあらし、財を掠めていた。

第一将軍張勲は、徐州大路へ。

第二将軍橋は、小沛路へ。

第三陳紀は、沂都路へ。

第四雷薄は、瑯へ。

第五陳闌の一軍は碣石へ。

第六軍たる韓暹は、下へ。

第七軍の楊奉は峻山へ。

――この陣容を見ては、事実呂布がふるえあがったのも、あながち無理ではない。

呂布は、陳大夫が、やがて「内応の計」の効果をあげてくるのを心待ちにしていたが、陳父子はあれきり城へ顔も出さない。

「如何したのか!」と、侍臣をやって、彼の私邸をうかがわせてみると、陳大夫は長閑な病室で、ぽかんと、陽なたぼッこしながら、いかにも老いを養っているという暢気さであるという。

短気な呂布、しかも今は、陳大夫の方策ひとつにたのみきっていた彼。

何で穏やかに済もう。すぐ召捕ッてこいという呶鳴り方だ。先には、彼の舌にまどわされてゆるしたが、今度は顔を見たとたんに、あの白髪首をぶち落してくれねばならん!