Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

四

許と、王楷だった。

二人とも陳宮の部下に属している者なので、

「何だ」と、呂布は警戒顔していう。

王楷がまずいった。

「聞説――淮南の袁術は、その後も勢力甚ださかんな由であります。将軍には先に、ご息女をもって袁家の息にゆるされ、婚姻の盛儀を挙げんとまでなされましたのに、なぜ今、疾く使いを馳せて、袁術の救いをお求めになりませんか。――婚約のことも、まだ破談ときまったわけでもなし、臣らが参ってとくと先方に話せば、たちまち諒解を得られようと思われますが」

四

「そうだ。……あの縁談も破談となり終ったわけではないな」

呂布は暗中に、一つの光明を見出したように呻いた。

そして、二人の臣へ、

「では、其方たちが、進んで淮南へ使いに立つと申すか」

「不肖なれど、ご当家の浮沈にかかわる大事、一命を賭して、致したいと存じます」

「殊勝殊勝。よくいってくれたぞ。――では早速、袁術へ宛て、書簡をしたためるからそれを携えて、淮南へ急いでくれい」

「御命、かしこまりました――しかし、この下の城は、すでに敵の重囲にあり、また、淮南の通路は、劉玄徳が関をもうけて、往来を厳しく監視しておりますとか。