Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme
彼の退出は、万歳万歳の声につつまれ、皇居宮院も、久ぶりに明朗になった。
――けれど一方、大きな違算に行き当って、進退に迷っていたのは、今は明らかに賊軍と呼ばれている李、郭の陣営だった。
「なに、曹操とて、大したことはあるまい。それに遠路を急ぎに急いで来たので、人馬は疲れているにちがいない」
二人とも、意見はこう一致して、ひどく戦に焦心っていたが、謀将の賈がひとり諫めて承知しないのである。
「いや、彼を甘く見てはいけません。なんといっても曹操は当代では異色ある驍将です。ことに以前とちがって、彼の下には近ごろ有数な文官や武将が集まっています。――如かず、逆を捨て、順に従って、ここはを脱いで降人に出るしかありますまい。もし彼に当って戦いなどしたら、あまりにも己を知らな過ぎる者と、後世まで笑いをのこしましょう」
正言は苦い。
李※(「にんべん+確のつくり」、第4水準2-1-76)も、郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)も、
「降服をすすめるのか。戦の前に、不吉なことば。あまつさえ、己を知らんなどとは、慮外な奴」
斬ってしまえと陣外へ突きだしたが、賈※(「言+栩のつくり」