Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

二

……これで長らく埋もれていたわが家も、ふたたび漢家の系譜に記録せられ、いささか地下の祖先の祠もできるようになりました。……これもみな母上のおちからが、私という苗木を通じて、ひとつの華を咲かせてきた結果でございます。母上、どうぞ長らくお生き遊ばして、もっともっと、劉家の庭に華の咲く日を見ていてください」

「……そうか。オオ――そうか――」

老母は、歓びの表情を、ただ涙でばかり示している。ほろほろとうなずいてばかりいる。

やがて一堂は春風のような団欒に賑わう。妻もまじり、子たちも集まってくる。玄徳もいつかその中に溶け入って、他愛ない家庭人となりきっていた。

二

ここに、淮南の袁術は、みずから皇帝と称して、居殿後宮も、すべて帝王の府に擬し、莫大な費えをそれにかけたので、いきおい民に重税を課し、暴政のうえにまた暴政を布くという無理をとらなければ、その維持もできない状態になってしまった。

当然――、

民心はそむく、内部はもめる。

雷薄、陳闌などという大将も、これでは行く末が思いやられると、嵩山へ身をかくしてしまうし、加うるに、近年の水害で、国政はまったく行き詰まってしまった。