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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

そしてありのまま復命した。

曹操は荀をよんで、

「どうしたものだろう。さすがは劉玄徳、うまくかわして、そちの策には懸からぬが」

「では、第二段の計を巡らしてごらんなさい」

「どうするのか」

「袁術へ、使いを馳せて、こういわせます。――玄徳、近ごろ天子に奏請して、南陽を攻め取らんと願い出ていると」

「むム」

「また、一方、玄徳が方へも、再度の勅使を立て――袁術、朝廷に対して、違勅の科あり、早々、兵を向けて南陽を討つべしと、詔を以て、命じます。正直真っ法の玄徳、天子の命とあっては、違背することはできますまい」

「そして?」

「豹へ向って、虎をけしかけ、虎の穴を留守とさせます。――留守の餌をねらう狼が何者か、すぐお察しがつきましょう」

「呂布か! なるほど、あの漢には狼性がある」

「駆虎呑狼の計です」

「この計ははずれまい」

「十中八九までは大丈夫です。――なぜならば、玄徳の性質の弱点をついておりますからな」

「うム。……天子の御命をもってすれば、身うごきのつかない漢だ。さっそく運ぶがいい」

南陽へ、急使が飛んだ。

一方、それよりも急速に、二度目の勅使が、徐州城へ勅命をもたらした。