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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

「そうだ。真実、わしもそれを痛感しているのだ。――君理、どうしたらわしは、何不自由もない今の温床を脱して、生きがいのある苦難と闘う時代の子となれるだろうか」

「あなたの叔父様に、不運な方があるでしょう。――え、丹陽の太守であった」

「ウむ。母方の叔父、呉景のことかね」

「そうです。呉景どのは今、丹陽の地も失って、落ちぶれているとか伺いましたが……その逆境の叔父御を救うためと称して、袁術に暇を乞い、同時に兵をお借りなさい」

「なるほど!」

孫策は、大きな眼をして、夕空を渡る鳥の群れを見あげながらじっと考えこんでいた。

すると、さっきから木陰にたたずんで、二人の話を熱心に立ち聞きしていたものがある。

二人の声が途切れると、ずかずかとそれへ出てきて、

「やよ、江東の麒麟児、なにをためらうことがあろう。父業を継いで起ち給え。不肖ながらまず第一にわが部下の兵百余人をつれて、真っ先に力をそえ申そう」と、唐突にいった。

驚いて、二人が、

「何者?」

と、その人を見れば、これは袁術の配下で、この辺の郡吏を勤めている呂範字を子衡という男であった。

(子衡はひとかどの謀士である)と家中でもその才能は一部から認められていた。