Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
手毬の上手だった母のような人たちは、そんな長い手毬歌がおわっても、まだ手毬は消えずにいるので、歌を止めるか初めへもどることはせずに、それへ勝手にまたべつの歌を、くっつけて歌ったものと思われる。そのためにいっそう歌の心持が、脇で聴く者にはわかりにくくなってしまったのである。
このおわりに近い文句のなかで、ラクジャという言葉には説明がいるかも知れない。わたしなどの生まれた兵庫県の中部では、もとは東京で「することが出来る」、「してもよい」または「さしつかえない」といい、または東北各地で「するによい」という言葉のかわりに、シヨウトラクジャといったものである。他の地方にもまったく無いというほどではないが、わたしの故郷ではいくぶんかこれを使いすぎていた。しかしこの言葉などは、たしかに後になってできたもので、初めてこの手毬歌の生まれたころには、またちがった言い方をしていたものと思う。事によるとまだ小娘であった私の母や、その友だち仲間などがそう言い始めたくらいがもとであるかもしれぬ。一句一句の感じはよくわかっているものだから、歌の言葉がちっとでも古くさくなると、子どもはこうしてだんだん歌いやすいように改作してきたのかと思う。