Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
これを見舞参りというところもあるのを見れば、今では半分は世の中の義理、前には自分の家も同じようにして助けられたとか、いつかは此方もそうした世話になるのだからとか、村の附合いということが根になっているのだろうが、これが氏神の御心にかなって、危篤な病人を恢復させる力になるという事を信じていなかったら、単なる社交だけでは、これまでの協力をなしあう者はなかったろうと思う。つまりは願い事があまりにむつかしく、個人の智恵や技術だけでは成就の望みがないと思う場合でも、これがただ一つの家だけの私の利益ではなくして、村人多数のともに切望するところでありますということを明らかにすれば、それならば助けて見ようというおぼし召しが神にもあって、お蔭を被ることが多いということを、久しくわたしたちの祖先は経験していたのである。村に住む者が吉凶禍福、常にたがいに助け合わねばならぬという考えかたが、たまたまその信仰と結びついたものとわたしは思う。この千度参りを村の人にしてもらって、危ない命を取りとめたという者の話なども、注意しておれば折り折りは聞くことができる。土地によっては千度参りの人たちは、社の前に立って大きな鬨の声をあげる。