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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

それでこんどはまず皆さんのために、マハツブの話をして見ようと思うのである。

その前に一つ考えておきたいことは、このごろの酸漿は人が栽培して売りにくるので、実も大きく色も美しく、遊びかたもだんだんとかわって、名は近くても毬酸漿という草の実と、あんまりよくは似ていない二種のものになった。しかし丹波酸漿を畠で作り出したのは後のことで、店や縁日で売るようになったのは、都会でもそう古くからではないのである。以前の村々の少女たちは、酸漿もやはり野や路ばたに生えているのを、採って遊戯にもちいたのであった。酸漿の遊びかたはあのよく熟した実をもんで、ネヤマノネホズキという芯を抜き出し、袋にしてかんで鳴らすことがその一つで、これは多分ずっと前からもあったろうが、丹波酸漿の口にいっぱいになるようなのが出てから、この遊びがことにおもしろく、ほかのあそびかたは忘れてしまうようになった。千成酸漿だけはまだ採ってくる児もあるが、ただの毬酸漿などはかえりみる者がなくなったのである。

それからなお一つ、毬酸漿では遊べない古い遊びかたがあった。それはこの二種の酸漿のもっともいちじるしいちがいからきているもので、昔の子どもにはまた注意せずにはいられぬことであった。