Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
という本のなかに、こういうことが書いてある。江戸は年々歳々の御触出しあるがゆえに、通り筋と間筋は大方瓦葺きとなったが、はしばしにはたたき屋根が多い。風吹きに屋根板の散らぬように、細い竹を伏せて手ごろの石か瓦のわれをのせて置くとある。すなわち蠣の殻はもう使っていないので、たたき屋根というのは、釘をもって板を打ちつけた屋根のことである。それからまた、中くらいの場所は表側だけ瓦葺きで、いわゆる半瓦の家はめずらしくなく、まして場末には瓦一枚もつかわぬ家ばかりであったが、わずか四、五年をへだてて二度目に下って見ると、もう瓦葺きがよほど多くなっていたから、のちには京大阪の市中と同様になるであろうともいっている。すなわち上方の二つの大都会では、この時もう瓦屋根がふつうになっていたのである。
しかし、火事は江戸の花などといって、とくに江戸のほうに多かったのはそのためでもなかったらしい。あれから瓦葺きが急激に増加してきたけれども、なお明治のなかば過ぎまでは、二千三千というような大きな延焼が、毎年のようにつづいていた。一つには丘陵のあいだが狭くて風の道がとおり、また冬分の風がつよいからとも言われていたが、それが近年になってから、回数はもとと同じでも、焼ける家かずがめっきりと少なくなったのは、まったく消防の技術の進みといって