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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

これにも働く人々の意気込みを統一し、仕事にたいする熱意をたかめるために、やはり品がわりの食い物がしたくせられた。宮とかご殿とかの建築や船造りのために、山に木材を採りにはいるときもその一つ、それから木を運びきりけずって、いよいよ船のかわら(底材)をすえ、または新築の棟木をあげる日なども、一同があつまってこの食事をする。屋根葺きのグシをつつむ日も、もとは同様に大切な日であった。それとは反対にその家が火災水災にあい、多くのそとの人がきて働いてくれた時にも、成功不成功にかかわらず、やはり焚出しの握飯と酒とがでた。今では罹災者に給与するもののように考えられているが、本来はこの特別の労働が、かならず特別の食物を以てねぎらうべきものであったことは、葬式の時などとも変りはないのである。

つぎに今一つ殊に大切なものは、旅行の人々にたいする給食であった。宿屋は今でも宿泊者をお客といって、人を招いたときと同じような饗応をするが、そういう設備のまったくなかった時代でも、えらい人の一行がある土地を通過するということは、附近の住民にとっては大へんなさわぎであった。中世の記録を見ればいくらでも実例が出ているが、京都から奈良へというほどの一日路の旅でも、前以て通知があって、昼の用意をする者がある。