Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
眼鏡は日本人でなくとも、少しは掛けているが、風呂敷包みのほうは、よその国の者はあまり持ってあるかない。そうして眼鏡は近視眼さえなくすればうんと減るが、風呂敷包みのほうはどうであろうか。皆さんは大ていカバンを掛けるようになったが、そのためには、風呂敷はちっともまだ不用になってはいない。風呂敷とは全体みょうな言葉である。もとは風呂を出たときに、こんな四角な布で足をふいていたからという人もあるが、それがどうして荷物を包むものになったのか、今は風呂にも敷かないのに、どうしてそんな名をつけたのか、その説明にはちっともなっていない。東北地方では、風呂敷は女の顔をつつむ頭巾のことで、これは風呂敷頭巾を略した言葉かもしれないが、あちらでは、わたしたちほどには風呂敷包みを持ってあるかない。九州地方には風呂敷という名はなくて、平油単というのがこの風呂敷のことである。油単はもと行燈などの下に敷く敷物、のちには箪笥や長持の覆いに掛けて置く布の袋のことで、それを平たくまた四角にして、べつの用に使うから平油単なのであろうが、ともかくも三百年まえには聞いたこともないものであった。