Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme
おのおの槍をさげ戟を横たえ、追々と登りつめて行くほどに、十方の視野はひらけ、雲から雲まで、続く大陸を、長江千里の水は、初めもなく果てもなく、ただ蜿蜒と悠久な姿を見せている。
それはまた、沿岸いたる所にある無数の湖や沼とどこかでつながっていた。黄土の大陸の十分の一は巨大な水溜りばかりだった。――そのまた土壌の何億分の一くらいな割合に、鳥の糞をこぼしたような部落があった。それの少し多く集まっているのが町である。城内である。
「オオ、此処か」
廟を仰ぐと、人々は馬を降り、辺りの落葉を掃って、供え物を捧げた。
孫策は香を焚いて、廟前にぬかずくと、詞をもって、こう祈念した。
「尊神よ。願わくは、わたくしに亡父の遺業を継がせて下さい。不日、江東の地を平定いたしましたら、かならず御廟を再興して、四時怠らず祭をしましょう」
そして、そこを去ると、彼は、嶺の道を、もとのほうへは戻らずに、南へ向って降りて行こうとするので諸将は驚きあわてて、
「ちがいます。道がちがう。そう参っては、敵地へ降りてしまいますぞ」と、注意した。
好敵手
一
「違わぬ違わぬ」
孫策は、振向きもしない。
供の諸将は、怪しんで、