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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

、第3水準1-90-20)などに仕えていたのかしら?」

そこで孫策は、

「おオオい、待てえっ。――名も惜しまぬ雑兵なら知らぬこと、東莱の太史慈とも名乗った者が、汚い逃げざまを、恥かしくないのか。返せ返せ。返さねばわが生涯、笑いばなしとして、天下に吹聴するぞ」と、わざと辱めた。

太史慈は、耳もないように、走っていたが、やがて嶺をめぐって、裏山の麓まで来ると、

「やあ孫策。やさしくも追ってきたな。その健気に愛でて勝負してやろう。ただし、改めて我れに立ちむかう勇気があるか」と、馬をかえして云った。

馳け寄せながら孫策は、

「汝は、口舌の匹夫で、真の勇士ではあるまい。そういいながらまた逃げだすなよ」

と、大剣を抜きはらった。

「これでも、口舌の徒か」

太史慈は、やにわに槍をくりのばして、孫策の眉間をおびやかした。

「あっ」

孫策は、とっさに馬のたてがみへ顔を沈めたが、槍は、の鉢金をカチッとかすめた。

「おのれ!」

騎馬戦のむずかしさは、たえず手綱を上手に操って、敵の背後へ背後へと尾いてまわりながら馳け寄せる呼吸にある。

ところが、太史慈は、稀代な騎乗の上手であった。