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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

「では、胡車児をこれへ、お呼び下さい。私からいいつけましょう」と、いった。

城中第一の勇猛といわれる胡車児はやがて呼ばれて来た。毛髪は赤く、鷲のような男である。力能く五百斤を負い、一日七百里(支那里)を馳けるという異人だった。

「胡車児。おまえは、曹操についている典韋と戦って、勝てる自信があるか」

賈※(「言+栩のつくり」、第3水準1-92-6)が問うと、胡車児は、すこぶるあわてた顔いろで、顔を横にふった。

「世の中に誰も恐ろしい奴はありませんが、あいつには勝てそうもありません」

「でも、どうしても、典韋を除いてしまわなければ曹操は討てない」

「それなら、策があります。典韋は酒が好きですから、事によせて、彼を酔いつぶし、彼を介抱する振りをして、曹操の中軍へ、てまえがまぎれこんで行きます」

「それだ! わしも思いついていたのは。――典韋を酔いつぶして、彼の戟さえ奪っておけば、おまえにも彼を打殺すことができるだろう」

「それなら、造作もありません」

胡車児は、大きなやえ歯をむきだして笑った。

二

本尊様と狛犬のように、常に、曹操のいる室外に立って、爛々と眼を光らしている忠実なる護衛者の典韋は、