Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme
、自分のいうことなら、嫌とはいわないような気がする――
そこで彼は、孫策のところへ、使いを立てた。
蔭ながら御身の成功をよろこんでおる。
御身もまた我との誼みをわすれはしまい。
近ごろ御身の呉国はいよいよ隆昌に向い、文武の大将も旗下に多いと聞く。この際、我と力をあわせ、呂布を討って、彼の領を処理し、さらに、呉に勢威を加えてはどうか。
それは、御身のため、長久の計でもあろう。
と、いうような書翰だった。
江を渡った使者の船は、呉城に入って、正式に孫策と面会し、袁術の手簡を捧げた。
孫策はすぐ返辞を書いて、
「委細はこのうち」と、軽く使者を追い返した。
袁術は、その返書をひらいてみると、こう書いてあった。
老君、予の玉璽を返さず、帝位を僭して、さらに世を紊す。
予、天下に謝すの途を知る。
いつの日か、必ずまみえん。
乞う、首をあろうて待て。
「豎子っ。よくも朕をかく辱めたな」
袁術は、書面を引裂いて、直ちに呉へ出兵せよといったが、群臣の諫めに、ようやく怒りをおさえて時を待つことにした。
仲秋荒天
一
「袁術先生、予のてがみを読んで、どんな顔をしたろう」
淮南の使いを追い返したあとで、孫策はひとりおかしがっていた。