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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

――南門にいた陳宮は、「南門を、死場所に」と、防戦に努めていたが、曹操麾下の勇将徐晃に出会って、彼もまた、捕虜の一人となってしまった。

こうして、さしもの下城も、日没と共に、まったく曹操の掌中に収められ、一夜明けると、城頭楼門の東西には、曹軍の旗が満々と、曙光の空にひるがえっていた。

曹操は、主閣白門楼の楼台に立って、即日、軍政を布き人民を安んじ、また、玄徳を請じて、傍らに座を与え、

「いざ。降人を見よう」

と、軍事裁判の法廷をひらいた。

まず第一に、呂布が引立てられて来た。呂布は身長七尺ゆたかな偉大漢なので、団々と、巨大な鞠の如く縄をかけられたため、いかにも苦しげであった。

白門楼下の石畳の上にひきすえられると、彼は、階上の曹操を見上げて、

「かくまで、辱めなくてもよかろう。曹操、おれの縄目を、もう少しゆるめるように、吏へ命じてくれ」と、いった。

曹操は苦笑をたたえて、

「虎を縛るに、人情をかけてはおられまい。――しかし、口がきけないでも困る。武士ども、もうすこし手頸の縄をゆるめてやれ」

すると、主簿の王必があわてて、遮った。

「滅相もない。呂布の猛勇は尋常な者とはちがいます。