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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

失礼ながら、あなたの料簡がわれわれに分りかねる」

玄徳は、笑みをふくんだまま、黙って聞いていたが、

「汝らの知るところではない。分らなければ、黙って、そち達はそち達の勤めをしておれ」

「そうはいかない」

張飛は喰ってかかった。

「三人の血はひとつだ。三人は一心同体だと、家兄も常にいっておるのではないか。われわれという手脚が、明け暮れ弓矢をみがいていても、肩が糞土をかついでいたり、頭が百姓になっていたんでは、一心同体とは申されまい」

「いや、参った」

玄徳はかろく笑い流して、「そのとおりである。――が、今にわかる時節もある。ふかい考えがあってのこと。心配するな」と、なだめた。

そういわれると何もいえない。やはり曹操を謀るためかもしれぬ。よく考えてみると、玄徳の日課は、董承と密会した以後から始まっている。

思い直して、二人はなお、毎日の退屈を、なぐさめ合っていた。ところが、それから数日の後、連れ立って外出したが、邸へ帰ってみると、毎日すがたの見える菜園にも、奥にも玄徳が見えなかった。

三

「ご主君は、どこへ行かれたか」

張飛、関羽は、眼のいろ変えて、留守の家臣にたずねた。