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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

王忠を奥に軟禁してしまうと、玄徳はまた近臣を一閣に集めて、

「誰ぞ、この次に、もうひとりの劉岱を、敵の陣から生捕ってくる智者はないか」と、いった。

関羽は、雑談的に、

「やはり家兄のお心はそこにありましたか。実は、王忠と出会った時、よほど一戟のもとに斬って捨てんかと思ったなれど、いやいや或いは兄のご本心は、曹操と和せず戦わず――不戦不和――といったような微妙な方針を抱いておられるのではないかとふと考えつき、わざと手捕りにして持ち帰りましたが」と語って、自分の推測があたっていたか否かを、率直にたずねた。

すると、玄徳は、会心の笑みをもらして、

「さなり、さなり! 不戦不和とは、よくわが意中の計を観た。さきに張飛がすすんで行こうといったのを止めたのも、張飛のさわがしい性質では、必ず王忠を殺してくるにちがいないとおそれたからである。王忠、劉岱のごとき輩を殺したところで、われには何の益もなく、かえって曹操の怒りを煽るのみであるし、もし、生かしておけば、曹操がわれに対する感情もいくらか緩和されてくるであろう」

そう聞くと、張飛はまた、前へ進み出て、玄徳にいった。