Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

場所が場所なので、満堂の人は呆っ気にとられ、あれよあれよと興ざめ顔に見ていたが、禰衡はすましたもので、赤裸のまま、ふたたび鼓を取って三通まで打ち囃した。

荒胆では、人におくれをとらない諸武将すら、度胆をぬかれた顔しているので、たまりかねて曹操が雷喝した。

「畏れ多くも、朝賀の殿上において赤裸をあらわすは何者だっ! 無礼ものめッ!」

禰衡は、鼓を下においてぬっくと立ち、正しく曹操の席のほうへ臍を向けて、彼にも負けない声でいった。

「天をあざむき、上をいつわる無礼と、父母からうけたこのからだを、ありのまま露呈してご覧に入れる無礼と、どっちが無礼か、思いくらべてみよ。――わしは、この通り正しく裏も表もない人間であることを見せてはばからん。丞相、口惜しければ、閣下も、冠衣を脱ぎ去って、わしのように、表裏一枚の皮しかないところを見せたまえ」

「だっ、だまれ」

曹操も、遂に怒ってしまったか。――雲上殿裡、二つの雷鳴が噛みあっているような声と声の震動だった。

二

曹操は遂に、激して云った。

「これ、腐れ学者。――汝は口をあけば常に自分のみを清白のようにいい、人を見ればかならず、汚濁のように誹るが、どこにそんな濁った者がいるか」