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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

「えっ。……な、なに事を仰せられるのか、とんと思いあたりがございませんが」

「ふ、ふん……」

曹操は、鼻さきで白々と笑いながら、閣の入口をふり向いてどなった。

「兵士! 慶童をそれに連れてきておるか」

「ひきつれて来ました」

「よしっ。ここへ突きだせ」

「はっ」

番兵が手をあげると、階下にどよめいている兵たちが、美少年慶童をひっ張ってきて、四人のまえに突き仆した。

曹操は指さして、

「この者を存じておるか」と、いった。

王子服も呉子蘭も、あっと色を失った。輯は、愕きのあまりとびあがって、

「慶童! 慶童ではないか貴様は。いったい何だってこんな所へ出てきたのだ」

慶童はそれに対して、小賢しい唇を喋々とうごかした。

「何しに来ていたって、大きなお世話でしょう。それよりもお前さんたちは、もう観念したらどうです。いけませんよ。そんなそらッとぼけた顔していたって」

「こ、この小輩め! 何を申すか、身に覚えもないことを」

「覚えがなければ、もう、落着いていたらどうです。お前さんたち四人に、馬騰、玄徳も加わって一味六人が、義状に連判したのはあれは何日でしたッけね」

「うぬっ」

※(「禾+中」