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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

「恐れ入ったかっ」

勝ちほこるが如く曹操が雷声を浴びせると、とたんに董承は身を走らせて、

「ここな人非人めが」と、慶童の襟がみをつかんで引き仆し、手ずから成敗しようとした。

「国舅に縄を与えい!」

曹操の部下は、その峻命にこたえて、一斉におどりかかり、たちまち、董承に縛をかけて、欄階にくくりつけてしまった。

そして客堂をはじめ、書院、主人の居室、家族の後房、祖堂、宝庫、傭人たちの住む邸内の各舎まで、千余の兵でことごとく家探しをさせ、ついに、血詔の御衣玉帯と共に、一味の名を書きつらねた血判の義状をも発見して、ひとまず相府へひきあげた。

もちろん董一家の男女は一名もあまさず捕われ、府内の獄に押しこめられたので、哀号悲泣の声は憐れというもおろかであった。

時に、荀※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)は、府門を通って、思わず耳をおおい進んで曹操の座側へのぼると、さっそく彼に向って質した。

「遂に、激発なされましたな。これからの処置をどうなさるおつもりですか」

「荀※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)か。いくら予が堪忍づよくても、これに対して平気ではおられん」