Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Lisez スウィス日記 (スウィスにっき) de 辻村 伊助 (つじむらいすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 216 275 caractères · 410 écrans

Aozora Bunko

これからアルペンシュトックをふるって、一足ごとに足形を刻まなければ登れない。

ネイルド・ブーツを重いと思うのは、平地を歩く時だけで、雪にかかると歩き方がまるで違うから非常に楽だ、急斜にかかって平地と同様に歩いたら、気圧の低い山の上では、とても苦しくて長く続くものではない。ユンクフラウに登った折にも経験したが、草鞋でとっとと登る気で、一息に頂上までやっつけようなんて、野心をいだいたら最後、ガイドより先に息がきれて、空身のくせに吐息をついて、オイ一寸待った、写真を一枚なんて、カメラを飛んだだしに使って、休憩の申しわけをするような、不体裁な始末が演ぜられる。急ぎたいは山々だが、せいては駄目だ、一足ずつに踏みしめて、両足が平均に身体の重さを感じた後、始めて次の一足踏み出せばいい、随って時間は随分かかる、そのかわり休息は二時間か三時間目に一息つけば充分で、結局早く頂上に着くことになる。

クーロアールは成る程急である、柄を短かくシュトックを握っても、別に屈まないで足形が切れるくらいに、胸を圧している、さすがのガイドも、こうなるとランターンが邪魔になるので、それに夜明けに間もなく、白ら白ら明けとまでゆかないが、空には星の数が減って、ふりかえると谷をへだてたオックスの上に、ピカッと暁の明星が光っている頃で、消したランターン