Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Lisez スウィス日記 (スウィスにっき) de 辻村 伊助 (つじむらいすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 216 275 caractères · 410 écrans

Aozora Bunko

夜はストーヴの前に集まって、三人の子供を相手に、いろいろな話をする、そして熱いコッフィーをすすって、南側につき出た私の寝室に入っても、クーライエンは、いつまでもいつまでも耳について眠れない。宵闇の空に蒼く、星の光は霜に冴えて、ニーセンの雪は、夜目にも白く光っている。風は落ちて、灯のゆらぐ村路のここかしこに、犬の声が響いて来る。湯たんぽの入れてあるベットに入っても、もう別れる日の近づいた此の頃は、何となく胸がふさがるようで寝つかれない。

暁け方は、窓硝子にしっとりと露を置いて、抑せば冷たい山の空気が、草の香をまじえて流れこむ。南むきの菜園に、朝の日は淡くさし込んで、垣にかれ残る蔓草の、二葉、三葉しおらしく紅葉したのも、雪の近い佗びしさを思わせる。

私はいく度も、湖のほとりをさまようた、水際のシルフはうら枯れて、入江の波の、ひたひたと根を洗うより外に、ものの響は聞えない。私はいくたびとなく、シュピーツベルクの上に立った、刈草の香のこもる牧には、まばらに白く、キュムメルが咲きのこって、森かげに、からころと、ツィーゲングロッケの響くのも、もの寂しい。樅の梢に展げられたトゥーネルゼーには、※(「くさかんむり/塵」