Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate
一二
と、遊孝が、元気よく立つと、芸者、女中が、雪之丞のために席を設ける。
一座の目は、ことごとく、はいって来ようとする珍客の方をみつめる。いかなる事にも、物驚きをしないような、生ッ粋の柳ばし連の、美しい瞳さえ、一度にきらめき輝くのだった。
三郎兵衛は、相変らず、必要な方へだけ視線を走らせる。
――大丈夫、安心しておいでなさいよ。どんな美形連が、こがれ、あこがれて近よりたがっても、お前さんにはかなわないのだからね。何しろ、公方さまの、お側女なんだ。大した御身分。うしろには、お父上ばかりじゃあない、この三郎兵衛という軍師がひかえているんだ。
見つめられて当の浪路は、顔色さえサーッと青ざめて見えるほど、明らかに昂奮して来た。膝に置いた、白い手先きが、小さな金扇を、ぎゅっとつかみしめて、息ざしが喘ぐようだ。
「さあ、こちらへ――」
と、いう、遊孝の、案内のこえ――
「みなさま、おまち兼ねで――」
閾外の畳廊下に、ほっそりとしなやかな手を突いて、艶やかな鬘下地の白く匂う頸すじを見せた雪之丞、真赤な下着の襟がのぞくのが、限りもなくなまめかしかった。
「わざわざおまねきにあずかりまして、何とも辱じけない儀にござります。