Classici giapponesi con furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate
一一
と、隙間あらせまじと、右と、左から、
「やッ!」
「とう!」
と、殆ど同時に、無鉄砲に振り下ろして来たが、いつ、雪之丞の手の鉄扇が働いたか、二人の敵、一人は眉間を、一人は鳩尾を、グッと衝かれて、う、うんと、あおのけざまに、弓反りになって、ズーンとぶっ倒れる。
雪之丞は、その瞬間、もう、荒薦の上に、なまめかしく居崩れてはいなかった。
いつ突っ立ったか、五人武者をまともに引きうけて、スラリと、右入身に、鉄扇を中段に、星の瞳をきらめかして、澄んだ、しかし激しい語調で、
「武芸の師と、自ら言われる方々が、それだけ押し並んで、子供ばかりを挨拶に出されるとは何ごと? 折角のお招き、雪之丞、お太刀すじが賞翫いたしとうござります。いざ!」
臆せぬ挑戦だった。
間柄は、五人の中央で、ギリギリと、聴えるほど奥歯を噛んだが、たった今の、あの不ざまな負け目を、一同に、まざまざと見られているのだから、こうまで言われては引っ込んではいられない。
「ばけ物! 思い知れ!」
ギラリと、抜いた、幅広、部厚の太刀を、ぐうッと、上段に引き上げて、鉄棒のように硬く長いからだを、ずいずいと進めて来た。