Classici giapponesi con furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate
一三
「女中たちは、どこにいるのやら――女たちの、立ち退き場所へ行ったなら、坊も乳母も見つかるでしょう――早う、行って見て下さらぬか!」
一三
母親は、きょろきょろと、あたりを見まわしながら、いかに広海屋がなだめても、しずまろうともせぬ。
「坊やを早く! 坊やはどこへ行ったのだろう! ねえ、早く連れて来て下さいよ!」
その不安を唆り立てるように、赤児と乳母を探しに行った小僧出入りも、なかなか戻っては来ない。
とうとう、主人までが、落ちつかなくなってしまった。
「一たい、抱き乳母はどうしたのだ? 誰か、ほかを探して見ぬか?」
と、伸び上っていったところへ、手代ども女中の一団が、これも、気も狂おしげに、何やら叫び立てている年増おんなを、手を曳き、袂を取って近づいて来る。
見れば、乳母のお種、髪も褄も乱れがちに、こんなことを口走っているのだ。
「お坊ちゃまあ! お坊ちゃまを、あたしから取ったのは誰だろう! あたしがお抱きしていたのではあぶないといって、取って行ったのは誰だろう! お坊ちゃまあ! お坊ちゃまあ!」
「一たい、この始末はどうしたのか?」
と、さすがの、広海屋、わが一人むすこ、世取りのうない児のこと、サッと、顔いろが変って訊ねた。