Classici giapponesi con furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate
二六
闇太郎は洒然としていったが、
「それにしても、さすがのおらも今のを見ちゃあ、少しばかり肌が寒くなったよ」
雪之丞はいいわけをするように、
「わたしも、何も、こんな仕儀になろうとは思わず来たのでござんす。只、あの後、どう考えて見ても、長崎屋は、この屋敷の中に、おし込められているに相違ないと思い、今夜、ソッと忍び込み、蔵から蔵をしらべて見ますと、この内部でかすかな人ごえ――のぞいて見れば、案の定、長崎屋は日の目も見られず閉じこめられ、恰度そこへ、広海屋が、家人の寝しずまった頃を見はからって、嘲弄にまいったところ――二人の会話を立ち聴けば、いやもう、汚れはてた、浅ましいことばかり――ことさら、長崎表の昔が、口に上り、お互に罪をなすりつけ合ううち、しかも、わたしの目の前で、天が言わせるような言葉ばかり――それを聴いていますうちに、ふと、思いついて、日頃の渡世がら、髪をみだして顔を怖くし、ありあわせた黒い布を身にまとい、おぼろげな灯火の光の中にすがたをあらわし、さんざんおどしてつかわしましただけ――しかし、かようなことになろうとまでは、思いもかけぬことでござりました」