Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate

Aozora Bunko

暗刃

一

「それにしても、広海屋が焼けている最中、塀を越して忍び込んだ、浜川殺しの当の長崎屋――一たい、どうしてしまったのでござんしょうね?」

と、雪之丞、気にかかるように、伏目になる。

「そいつが、おめえに頼まれてから、手を代え品を代え、探って見ているのだが、どうにも、見当がつかねえのさ」

と、小首をかしげるようにした大賊。

「おお方、おれのかんげえじゃあ、広海屋の悪だくみで、火の中に投げ込まれたか、それとも、ひょッとしたら、河岸から舟に載せられて、海へ突き流されたか――たった一ツ、生き残っているとすれば、倉庫に閉じこめられているものか? この方も、そのうちにゃあ、調べ上げてしまうがね――」

「どうぞ、お願いいたします」

と、雪之丞は会釈したが、

「それにしても、おっしゃるとおり、だんだん枝葉が枯れてゆきませば、大根を絶つのも難くはないと思いますれど――一がいに、根をねらい、末々を討つことかなわねば、これまでの苦心もと存じ、怺えている苦しさも、長いものでござりました」

「おお、これで残っているのは、武家で土部をのぞけば、横山ばかり」

と、闇太郎が、口をはさむ。

この二人、その横山五助、時も今夜、あの恋に狂った浪路のために、一息に殺されてしまったとは知る由もない。