Classici giapponesi con furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate
六
行が暴露するのを怖れ、清左衛門一人に、巧に罪をなすりつけ、家は闕所、当人追放、一家離散で、けりをつけてしまったればこそだった。
雪之丞はその当時、まだ七つ八つのあどけない頃で、何故、ある晩、あの美しく、優しい母が咽喉を突いて死んでしまったのか、あの大きな奥深い家から、突然、父親とたった二人、狭い小さい汚びれた、裏長屋の一軒へ、移り住まねばならなかったのか、また、あの何時も静かな微笑をたたえて、頭を撫でてくれたり、抱いてくれたりした父親が、ともすれば最愛の、いたいけな伜に拳固を上げたり、かと思えば、何やらぶつぶつ独り言をいって、男だてらにほろほろと涙を流したりするようになったのか、まるで、見当もつかなかった。
ただ、今でもはっきり目に映るのは、その頃雪太郎と呼ばれていた、いとけない一少年に過ぎなんだ自分が、そうした父親の、不思議な挙動に目をって、凝っと見詰めては、父親が泣き出すと、自分も一緒にしくしくと、何時までも泣き続けていた、黄昏の灯のない裏長屋の中のあまりに侘し気な風情だった。
六
雪之丞は、もっと悲しいことを思い出す――寒い寒い真冬の夜更けだったが、その日一日、物をもいわず、薄い寝具の中に潜り込んだまま、死んだようになっていた父親が出し抜けにもくりと蒲団に起き上って、血走った目で宙を睨み、