Classici giapponesi con furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate
あなたさまより、広海屋の旦那さまへも、よろしゅうおわびをなされて下さりませ」
「なに、中座したいといわれるのか。それは残念な――酒宴もまだはじまったばかり、今しばし待たれたら――わしも、広海屋さんも、更けたなら、よいところまで、そなたとかごを連らねられると楽しみにしていたに――」
と、三郎兵衛がいうのを、
「お言葉に従いとうはござりますが、役目も大事にいたさねば、舞台に何かと障りも出来、御贔屓様に、相すまぬようなことにならぬとも限りませぬゆえ――」
と、辞退すると広海屋も聴きつけて、
「太夫が、かえられますとか――のこり惜しいな」
――残り惜しがりなさるには及ばない。ついじき、そこに待ち合せておりますぞ。
いい程に、言いこしらえながら、店中の形勢を眺めると、ことに依れば、この一座、これから吉原仲の町へでも、繰込もうという気配も見える。幇間、末社が、しきりとはしゃぎ立てている折を見て、座をはずした雪之丞、そのまま、見世口へ出て来ると、
「おかえりなら、乗ものを――」
「かごを――」
と、ひしめく家人を制して、
「どうぞ、それには及びませぬ。はじめての御当地、お店前から乗ものに乗るなぞとは、旦那衆と御一緒なら、兎に角、勿体ない。