Classici giapponesi con furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate
むすめや、むすめや、わしの方でもどんな我ままでも許すほどに、どうぞわしのために、末ながく、あの鼻の下長さまの、お思召しにだけは、そむかぬようにしてたもれよ。ほ、ほ、ほ! この珠玉のいろのすばらしさ――わしが死んだら、みんな娘に譲ってやろうのう――死なないうちでも、ほしいというのなら、いのちより大事な、この珠玉だって、そなたにはつかわそうもの――
隠居は隠居でそんな風に、自分勝手なことを、口に出して、ブツブツと繰り返しながら、更に、新しい、宝石箱の蓋を刎ねて、今度は、灯の光りをうけると、七彩にきらめく、白い珠玉を、ソッと、さも大事そうに、つまみ上げて見るのだった。
この三斎屋敷の、奥深いところで、奇怪な親子が、めいめいの慾と執着とに、魂を、燃やしている頃、この屋敷から程近い、とある普請場の板がこいの物影に、何やら身を寄せ合うようにして、ひそひそと物語っている男女の影――
さては、人目を忍ぶ逢い引きか? いいえ、二人の話に、耳を傾けるものがあったら、どうしてなかなか、そんなありふれた者どもではないのを、すぐに発見したであろう。
「だが、姐御――」
と、背の低い、ずんぐりした黒い影が、