Classici giapponesi con furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate
吉は、闇太郎のような、斯道の大先輩と、同じ部屋に坐っているのさえ幸福だ。まして、今、いれて出した茶を讃められて、ますます歓喜に堪えない。うれしさに、背すじをゾクゾクさせて、戻って来て、
「なアにね、おほめに預かれるほどのものじゃアありゃせんが、あッしも酒のみゆえ、酔いざめに、ほろ苦い茶がうめえものだから、だんだん今の年で茶好きになりやしたのさ」
「結構だ、話せらあ。江戸ッ子だよ、おめえは――」
「へ、へ、へ。冥加なわけで――」
闇太郎、からかいながら、吉と世間ばなしをしているうちに、心の中で、
――お初の奴、今夜、はやまって、三斎屋敷へでも駆け込まなきゃあいいが――まさか、そんなこともしやあすめえが――女という奴は、一度、惚れ込んだとなると、ちっとやそっとのことでは、あきらめやしねえ――まだまだ未練があるにきまっている――その中に、ふくれッつらをしてけえって来るだろう――
すると、やがて、路地で、かすかな足音。それが家の前で止って、荒っぽく格子戸が、あけたてされて――
「おい、何て、留守番だ! よる夜中、格子をあけッぱなしにしやあがって!」
と、キンキンする、女の声が、角立ったが、