Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate

Aozora Bunko

はじめた。

門はあっても、扉もない、出入自在な寺域は、いつか、彼女のあとになった。

――ホウ、ホウ、ホウ!

と、梟が、高く黒い梢で鳴いて、それだけでも淋しい谷中の深更け――あまつさえ、狐が通っているのであろう――

――ケン、ケン、ケンケン!

そんな鳴きごえが、はらわたに沁みとおるように聴えて来るのだ。

けれども、お初は、一向、淋しそうな顔もせず、杜の間の小径をいそぎながら、だんだんに形相を変えていた。

美しいが、怖ろしい目つきだ。そして、唇が、ぐっと引き歪んだ。

――さあ、雪之丞さん、闇の親分、これからおいらは、キビキビと行ってのけるよ。ふ、ふ、黒門町のお初ともあろうものを、あんな助平坊主に預けた程のうすぼんやりが、さぞ見ッともない吼えづらを描くのだろうねえ。

一一

お初は、杜かげ道をいそぎながら、二、三度、小さな咳をしたが、

――ちくしょう! お蔭で風邪まで引いてしまったよ、憎らしいねえ、あいつ等は――何にしても、二日と、あのままにして置けない奴等だ。思いがけなくはたから飛び出して来やがった闇太郎、まず、一ばんに意趣返しをしなけりゃあならないが、早速、手配して在家をさぐらせ、お役人へ密告してやろうかしら? それにしても、あの闇の親分と、雪さんと、どうして一たい知り合っていたのだろう? いくら考えて見ても