Classici giapponesi con furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate
後家が、役者に、思いをかけての、痴話喧嘩が、昂じたもの――とでも、いったように、お初はいいまわした。
「うむ、世間は知らぬ――ことさら、女子衆はな――外面如菩薩、内心如夜叉――という、諺がござるに――」
平馬が、嫉みさえ、あらわに出して言う。
――ほ、ほ、ほ、外面如菩薩は、つい、お前さんの前にもいるよ。
と、お初は、ここで、限りなく嘲って、口ではしおらしく、
「ほんとうに、あとでは思い当りましたけれど――」
そして、打って返すように、見返して、
「でもあの節、あなたさまも、あの者と前からお知り合のようにも見うけましたが――」
平馬の眉根は、憎みで、毛虫がうごめくように寄せ合わされた。
「お、お、多少、存じ寄っている奴で――あやつ、本体を、御存知あるまいが、なかなか油断のならぬ食わせもの――」
「まあ、そこまでは、存じませぬが――一たい食わせものと申して、どのような――」
お初が、訊き返すと、平馬は、薄手の唇を、ビリビリと憤りっぽく痙攣させて、
「あやつは、ばけ物でござる――何を考え、何を致そうとしているか、是非に見抜いてやらねばならぬ奴じゃ」
一五
「お初どのとやら、そなたは、一時、あの河原者の容色に、迷われたとかいうことだが、女子の身で、あやつのような化性のものに近づけば、いずれ、魂を蕩され、生き血を吸われ、碌なこと