Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate

Aozora Bunko

と追い縋る捕り方たち。

するといつの間にか、この騒擾が知れ渡ったと見え、どろろんどろろんと、陰にこもった太鼓の響きが、遠く近く、聞えて来る。

町木戸の閉される合図だ。

捕り方の方では、その響きを聞いて、ほっと気が緩んだであろうが、そうした気持を、よく見抜いている闇太郎は、あべこべに、

「ざまあ見ろ。木戸が閉まりゃあ、却って此方のものだ」

と、心の中で嘲み笑いながら、威すように振りかざした匕首を、星の光にきらめかし、軒下の暗がりから暗がりを、ぱっぱっと、闇を喜ぶ蝙蝠のように縫って行く。――とある横町の角まで来て、軒に沿うて曲ろうとすると、前を塞ぐ、十人あまりの同勢、

「上意」

「御用」

の大喝を発しながら、突棒を振り上げて、待ち構えているのだ。

闇太郎の細そりした手先は、つと、町家の庇にかかる。

と、見る間に、彼の姿は、いたちのような素速さで、屋根を越えて、見えなくなった。

彼が飛び降りたのは、裏新町の狭い路地。その路地を、足音も立てず、ひた走りに走って、やや広い通りへ出る。

闇太郎の行動は、例によって、敏捷を極めているのだが、今夜は、相手は、なかなか厳しい準備が出来ていた。