Classici giapponesi con furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate
これからは、たとえ殺されようと、八ツ裂きにされようと、火あぶり、しばり首、はりつけの刑に処せられようと、もはや、自分のためにばかり生きて行く決心――このわたしの、激しい、悲しい、たった一つの望みを、甚太郎、そなたすらもわかってはくれぬのか?」
怨じて、じっと注いで来る、美しき人の目を、相手は、どうそらしていいか、わからぬもののように――
「そうおっしゃられますると、わたくしめは、申しわけなさに、それこそ、首でも吊る外はござりませぬ。そこまでのお言葉なれば、おふくろにいたせ、わたくしは勿論、今後とも、もうくどう御諫言めかしいことは申し上げますまい――」
と、いい切る外はないのであった。
五
浪路は、詫び入る甚太郎の言葉が、耳にはいらぬように、
「いかに、おな子の身は弱いというたとて、どこまでもどこまでも一家、一門のために、牲に生き、牲に死ぬほかはないと言やるのか? 乳母や、そなたまで、わたしを公方のもとに追い戻そうとたくもうとは、何という、頼み甲斐のない――」
と、言いかけて、哀しみの涙か、くやし泣きか、ハラハラと、青白い頬を、湿らすのだった。
甚太郎は、ますます恐縮して、