Classici giapponesi con furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate
三斎隠居は、青ざめた。思い当ったことがあるかのように、身をこわばらせて、丁度唐櫃のそばにかがやいている大燭台の光りをたよりに、もう一度、見込んだが――
「あッ! これは! これは、浪! 浪路ではないか――」
さすがに、声が、つッ走しって、その場にヘタヘタとすわってしまいそうな身を、やっと、ぐっと踏み止めて、
「これは、浪路だな!」
今は、汚れをいとうひまもなく、延べのきせるを投げ捨てて、掛け衣をつかんで、投げ捨てると、両手で、死骸の首を抱き上げるように――
「まぎれもない、浪路! ま、何で、このような、浅間しいことに――」
と、うめいたが、闇太郎を、食い入るような目で、グッとねめつけて、
「申せ! いかなれば、この品を、手には入れたぞ! 申せ! 申しわけ暗いにおいては、きさま、その場は立たせぬ」
「御隠居さま、やっぱし世の中は、廻り合せというようなものがござんすねえ――このお方さまと、あっしとは、何のゆかりもねえお方――そのお方が、たった昨夜、息を引き取るつい前に、あっしと行き合ったのでござんすが、あなたさんの御縁の方とわかって見りゃあ、見すごしもならず、死に水は、このいやしい手で取ってさし上げましたよ――御臨終は、おしずかで、死んでゆきなされるのを却ってよろこんでおいでだったようで、あの分では未来は極楽――そこ