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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
41 謎! 謎!
そこで、新田先生は、変話機があったことを思い出して、こころみにそれを耳にかけてみた。すると、はたして、
「もしもし、私たちを助けて下さい」
と、はっきりした日本語が、変話機を通じて聞えたのであった。
「おお、こいつらも、火星語をはなすぞ。すると、やはり火星人なのかな」
先生は、もう恐しさも何も忘れて、変話機のたいした力と、目の前にかわった姿をさらしている地底の怪物とに、たいへん心をひかれた。
「どうか、我々のために、力を貸して下さい。蟻田博士を見ませんでしたか」
と、かの怪物は、先生になれなれしく話しかけるのであった。
41 謎! 謎!
「不思議な生物だ!」
と、新田先生はつぶやいた。
博士邸跡の地底にひそんでいるその檻の中の動物は、大きな、たこのようなかたちをしていて、火星語を話す。
(火星語を話すからには、火星にいるもののようであるが、しかし火星人とは、形がちがうようだ)
新田先生は、怪人丸木を始め、山梨県の山中で見たたくさんの火星人の、あのいかめしい姿を思い浮かべた。
丸木たちは、ずっと形が大きい。背も、人間とほとんど同じくらいだ。ところが、檻の中の怪物は、それよりずっと小さい。