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もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

木綿以前の事「女性」1924(大正13)年10月、何を着ていたか「斯民家庭」1911(明治44)年6月、昔風と当世風「彰風会講演」1928(昭和3)年3月、働く人の着物「旅と伝説」1936(昭和11)年7月、国民服の問題「被服」1939(昭和14)年5月、団子と昔話「ひだびと」1936(昭和11)年3月、餅と臼と擂鉢「社会経済史学」1934(昭和9)年1月、家の光「家の光」1926(大正15)年2月、囲炉俚談「文学」1935(昭和10)年3月、火吹竹のことなど「知性」1939(昭和14)年4月、女と煙草「ひだびと」1939(昭和14)年2月、酒の飲みようの変遷「改造」1939(昭和14)年2月、凡人文芸「短歌研究」1934(昭和9)年2月、古宇利島の物語「短歌民族」1933(昭和8)年5月、遊行女婦のこと「俳句研究」1934(昭和9)年4月、寡婦と農業「農業経済研究」1929(昭和4)年10月、山伏と島流し「俳句講座」1932(昭和7)年8月、生活の俳諧「第一高等学校講演」1937(昭和12)年12月、女性史学「実践女学校講演」1934(昭和9)年7月、女性史学「民間伝承」1936(昭和11)年3月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 177,586 字 · 348 页

青空文庫

ただ時期が尚早いとか手続きがまずいとか言って、反対している者があるだけである。その実現はまったく時の政治がこれを決する。あすが日にもさあ遣ってみようということになるかも知れぬ。はたしてこれを試みて何らかの効果があるかどうか。またはそのための用意が整うているかどうかということになると、それはおのずからまた別の問題になるのである。男の前例も同じように、普選は断行してみたが、格別これというだけの変りも無かったというような、一国として恥がましい結果に陥らぬことを、お互いに今から警戒しておかなければならぬ。現在の政治はあまりにも元のままのやり口で、しかも実際の問題はあまりにも激増してきた。古風な政治家の手に合わぬという大事件が新たに生まれ、また省みられなかった事柄が省みられ出した。そうして国民の一般知識は、まだまだその問題を解く資料には不足だというまでは、明白になったのである。いかなる方法を尽してなりとも、我々の学問をもう一押し前へ進めて行かなければならぬ理由は確かにあるのである。男子はもとよりこれに必死となっているが、女性の側でも只これを傍観して、蔭であれあれと言っている時代ではあるまいと思う。