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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
火星人は、これにはたしかに、肝をつぶしたようである。妙な声をあげると、彼らは、へたへたとその場にへたばった。同時に、三人の体は下に落ちて行った。二人の火星人は、何だかエレベーターのようなものに乗っていたのである。そのエレベーターが、三人を乗せて下に落ちたのである。とたんに、えらい音がした。
「ふん、おどかしやがる」
佐々は、顔をしかめながら起きあがった。腰骨が折れたかと思ったくらいである。頭の中がびいんとなった。
二人の火星人はどうしたかと思って、後を見ると、二人とも気を失ったのか、長くのびている。
「こいつはしめたぞ。やっつけるのは、今のうちだ」
佐々は、ふところから捕縄を出した。刑事として、どこへでも持って行く丈夫な麻縄であった。それをすばやくとくと、二人の火星人の体を引きよせ、それを背中合わせにして、足は足、手は手、首は首という風にしばりあげてしまった。
さあ、こうしておいて、今のうちに早いところ、火星のボートにおさらばしようと思って、元の出入口まで行ったが、どうしたものか、扉がぴたりとしまっていて、あけようとしたが、あかない。
「あ、やられたかな」