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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
火星人は、大きな強い胴を持っていて、背も我々人間と同じくらいだ。それから、ちゃんと人間と同じような首を持っている。もっともその首は、よくころげ落ちるので、ちょっとへんだが……」
と、そこまで言うと、先生の話を聞いていた火星人は、急にからからと笑い出した。
「何がおかしい」
「いや、それでわかった。あなたの言うのは、火星兵団の隊員のことだろう」
「君たちは、火星兵団を知っているのかね」
「もちろん知っているよ。しかし、人間なんて、ばかなものだね。私たちと火星兵団の隊員とが、同じ火星人だということに気がつかないのかしら。ほっ、ほっ、ほっ」
「君たちと火星兵団の隊員とは、同じ火星人だって?」
新田先生は、どうしても信じられないと言う顔で、地底の怪物に問返した。
「ほっ、ほっ、ほっ。まあ文化の低い地球人類には、そのわけがわからないのも無理ではないがね。ほっ、ほっ、ほっ」
怪物は、檻の中で、からだを奇妙にくねらせて笑うのであった。それは、まるで川岸に生えている蘆が、風にゆれるようなかっこうであった。
「そのわけを話したまえ。でないと、私は君たちを助けるのを、やめてしまうかも知れないよ」