轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
「おい新田、お前はひどいことをするじゃないか」
と、ガスの中から、火星人はおかしそうに言った。その声を聞いて、先生はおやっと思った。その声は、たしかに聞きぼおえがある!
「はてな?」
と、先生は言った。
「はてなも何もないよ。わしじゃないか」
と、黄いろいガスの中から出て来たのは、外ならぬ蟻田博士の顔だった。
「ああ、博士。やっぱり博士だったのですか」
「そうだ、わしだよ」
「でも、わたしは、たしかに火星人の姿を見かけたのですが……」
「わははは、まだまじめくさって、そんなことを言っているのか。あれはわしじゃよ。火星人の姿をしていただけじゃ。ほら、ここに衣裳があるのだ」
と、博士は、黒いマントや黒い帽子を手でさし上げた。
「どうしたのですか、博士。なぜ火星人の姿などをなさるのですか」
「お前もずいぶん血のめぐりの悪い男だなあ。火星兵団のそばへいくには、こっちもやはり火星人の姿をしていかなくちゃ、向こうはゆだんをしないではないか」
「なるほど」
「さあ、お前も早くこの衣裳をつけて、火星人に化けるのだ。ほら、ここにある」
と、博士は別の衣裳を先生の方にさし出した。
「ああ、そうでしたか。