轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
よくもおおぜいの部下を殺したな。日本人は、最後の一人となっても戦うぞ」
と、なおも先生に、つかみかかろうとする。
「大江山さん。そんなに興奮しちゃいかん。わたしだ、新田ですぞ」
「新田だ? 新田の声のまねをしても、きさまは火星人だ」
「ちがう、ちがう」
蟻田博士が、ふと気がつき、
「おい、新田、火星人とまちがえられるのは、その服装がいけないのだ。もう火星人はいないから、服装をぬいだがいい」
「ああ、なるほど。どうも今日はあわてていけない」
と、新田先生はあわてて帽子をぬいだ。
帽子をぬげば、ははあ新田先生だなと、誰でもわかる。大江山課長も、そこではじめて、ほんものの新田先生に、かいほうされていたことに気がついた。
そこへ、先生と博士が寄って来て、傷口に、マントを破って、かりの繃帯をする。
「これは新田先生、たいへんめずらしいが、どうしたのかね」
「いや、お話をすれば長い話があるのです。しかし、短く言えば、課長、喜んで下さい。蟻田博士が、火星兵団の奴らをやっつける、すばらしい熔解ガスを発明されたのです。そこらにころがっている赤黒い怪物は、みんな蟻田博士の発明された十号ガスのため、やっつけられてしまったんです。