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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页

青空文庫

二人はペペ山へ、いったはずじゃが、そこには二人のために、火星国を元にもどそうと考えている三角軍という、ひみつの兵がいるそうじゃ。二人の公爵がペペ山へもどったことがわかると、同志の者も、おいおい集って来ることじゃろう」

「博士、ぼくたちは、これからどうするのですか。このふき矢をもって、すぐ火星兵団の方へ、せめていくのですか」

と、千二がたずねた。

博士はそれを聞くと、くびをふって、

「いや、火星兵団をせめると言っても、たったわれわれ三人では、どうにもならない。結局、ロロ公爵とルル公爵の成功をまって、火星兵団へ、はなしをつけるほかない」

「おやおや、戦争をするのじゃなかったのですか。このふき矢をつかって、火星兵団をやっつけるのだと思っていましたが……」

と、千二はすこし不満の様子だ。

「いや、それはちがう。ふき矢は万一のときに、われわれが身をふせぐ道具なのじゃ」

「じゃあ、ぼくたちは、これからどうするのですか」

「ロロ公爵とルル公爵の旗あげが、うまくいくかどうかわかるまで、まっているのさ。いや、こんどは多分うまくいくだろうと思っている」

と話をしていると、新田先生が、とつぜんおどろきの声を発した。