Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
もちろんそういう人は外からは笑われる。そうして神信心という言葉までが、そのためにかるがるしく見られるようになったのは悲しいことであった。しかし村には決してそういう新らしい信心者ばかりがいるわけでない。今でもまだ人のもっとも大きな災厄危難をすくってくださるのは先祖代々いつの世からとも知れず、お祭りもうしている村の神さまよりほかにはないということを、信じてうたがわぬ者は半数以上で、それあるがために、国に大きな事件のあるさいにも、なお国民は向うところを失わずにいられたのである。神のご威力とおぼしめしとを信ずるのは、理論ではなくして経験であった。親々がみずから体験して、それを最愛の子や孫に語りついだものがよく記憶せられ、その方式のとおりに今も祭りをしてさえいれば、いつでも、わたしたちは安心していることができる。これに反して少しでも、以前の条件とはちがっていることに気がつくと、口には出さずともそれが不安の種になって、何かその代りになる補充になるものを探し出そうとする。小さな色々の堂や祠、またはあたらしい講や教団の現われたのもまったくそのためであった。
一二、千垢離