Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
二、苧績み宿の夜
ふつうの酸漿の他のものとかわっている点は、うてなが実の成熟につれてだんだんと伸びてきて、しまいには繋がって袋のように縫い合わされ、そっくりあの紅い実をつつんでしまって、蠅や小蜂に吸い枯らされることを防ぐことである。毬酸漿のうてなも茄子などと同じに、実とともにだんだんと大きくなっては行くが、それが中途で止まって、実のぜんたいをおおい隠すまでにはならない。酸漿だけは完全な袋になってしまうから、永く木につけておくと袋の表皮がはげ、繊維だけが蚊帳のようにのこって、紅い提灯だといって持って遊ぶことができたけれども、毬酸漿のほうにはそういう遊びがない。イガホオズキまたは鬼酸漿という名まえは、茎に刺毛があるところからつけられたのだが、それよりも小さい天然観察者たちには、この点がもっと注意を引いていたのである。そうしてマハツブという東北の方言なども、あるいはこういう点にもとづくものではないかと、わたしは想像している。少なくともわれわれの一つの昔話だけは、たれが始めたものか、この点を説明しているのである。
二、苧績み宿の夜
そこでいよいよマハツブの話になるが、昔の昔の大昔、酸漿とマハツブとは姉と妹、二人の同胞であったという。