Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
ゆの木の祝言
ゆの木の下のおん事は
さればその事めでとう候
という問答などは、意味は分らぬなりに久しく守られていた。私たち兄弟も元はそれを言ったことがある。そうしてなんだか大切なものであったように今にいたるまで印象づけられている。
ゆの木の祝言
『日本外史』を読んで、笠置の山の行宮の御夢に、二人の童子が現われて楠の樹の下を指ざし、爰ばかりがせめて安らかなる御座所と、御告げ申したという記事に接するごとに、いつも子ども心には、あの「ゆの木の下の御事」を聯想せずにはおられなかった。そうしてこの二つはまるで関係のないことではないように、今でもまだ考えられるのである。
ゆの木を私たちは柚子のことかと思ったので不審であったが、これを土地によっては、
やなぎの下のおん事は
と言わせていた家もある。ユというのは「ゆゆしい」などのユで、元は斎の木または祝いの木のことであろうから、或いは最初門松などの下に立たせて、子どもにめでたいことを唱えさせる習いがあったのかも知れぬ。信州の松本などには、盆の七日にも柱を立てて、その柱の根もとに一人の児を坐らせて、祭をしたということが、たしか天野氏の『塩尻』