Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme
二
屹と振返ってみると、駒を躍らせて、それへ登って来た太史慈は、槍を横たえて、
「その内に、孫策はなきか」と、たずねた。
「孫策はここにおる」
「おッ。そちか孫策は」
「しかり! 汝は?」
「東莱の太史慈とは我がことよ。孫策を手捕りにせんため、これまで参ったり」
「ははは。物ずきな漢」
「後に従う十三騎も、束になって掛るがよい。孫策、用意はいいか」
「何を」
槍と槍、一騎と一騎、火をちらして戦うこと五十余合、見るものみな酔えるが如く、固唾をのんでいたが、そのうちに太史慈は、わざと馬を打って森林へ走りこんだ。孫策は、追いかけながら、その背へ向って、ぶうんと、槍を投げつけた。
二
投げた槍は、太史慈の身をかすめて、ぶすっと、大地へ突き立った。
太史慈はひやりとした。
そしてなおなお、林の奥へと、駒をとばしながら、心のうちでこう思っていた。
「孫策の人となりは、かねて聞いていたが、聞きしに勝る英武の質だ。うっかりすると、これはあぶない――」
同じように。
彼をうしろから追ってくる孫策もまた、心中、
「これは名禽だ。手捕りにしてわが籠に飼わねばならん。どうしてこんないい若武者が、劉※(「鷂のへん+系」