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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

三

「間違いはありません。孫策はたしかに落命しました。そして葬儀も近いうち仮に営むらしく、そっと支度しています」

物見の者は、一点の疑いも挟まず、ありのまま復命した。

張英、陳横は、顔見合わせて、

「うまく行ったな」

ニタリと笑いあった。

三

星の静かな夜であった。

一軍の兵馬が、ひっそりと、水の流れるように、野を縫ってゆく。

哀々たる銅角を吹き、羯鼓を打ち鳴らし、鉦板をたたいて行く――葬送の音楽が悲しげに闇を流れた。兵馬みな黙し、野面を蕭々と風も哭く。

一かたまりの松明のひかりの中に新しい柩が守られていた。

ひらめく五色の弔旗も、みな黒く見えた。――柩の前後に従いてゆく諸将も、

「――ああ」

と、時折、空を仰いだ。

これなん死せし孫策の遺骸をひそかに葬るものであると見て、その日、早くも探り知った張英、陳横の二将は、突如のろしを打ちあげて、この葬列を不意討ちした。

それまで――

草かと見えたものも、石か木かと見えたものもすべて喊の声をあわせて襲ってきた。

すでに、大きな支柱を亡った孫軍は、いかに狼狽するかと思いのほか、

「来たぞ」

葬列は、たちまち、五行にわかれて整然たる陣容をつくり、